2017年6月15日木曜日

コウリンタンポポについての覚書

ヨーロッパ原産で冷涼な環境を好むキク科の多年草で、日本を含めた北半球では帰化植物として定着しています。
日本には明治中期に観賞用として渡来したそうで、現在は特に北海道に多く、市街地や公園、道端などでも見られ、条件によっては群生します。

花は鮮やかなオレンジ色で、開花時期は7~8月頃。
別名「エフデギク」。
花言葉は「眼力」、「目ざとい」。




繁殖力が強いため在来種植物への影響が懸念されており、北海道で作成しているブルーリストではカテゴリーA2(本道の生態系等へ大きな影響を及ぼしており、防除対策の必要性について検討する外来種)に指定されています。
なお、外来生物法による規制は特にありません。

また、近縁種には、やはり外来種のキバナコウリンタンポポ、ハイコウリンタンポポがあります。
どちらも日本に帰化しており、中標津町内でも確認されています。


キバナコウリンタンポポ
中標津町では平成15~16年頃から確認され始め、現在はかなり範囲が広がっているようです。
見た感じはコウリンタンポポよりも若干華奢な感じ。
同じよう場所に生育するのですが、場所によってはコウリンタンポポを圧倒する勢いで繁殖をしているようです。





ハイコウリンタンポポ
2011年頃から町内で確認され始めた種。
丈は低く、他の植物が入り込めないような感じで地面にびっしりと葉を広げます。
まだ局所的な分布のようですが、増加傾向です。
個人的には「ハイキバナコウリンタンポポ」の方がしっくりくるのですが・・・。





どういうルートで中標津町内に入ってきたかはつまびらかではありませんが、例えば、工事などで持ち込まれた土に種が入っていたり牧草の種子に交じっていたり等々、色々考えられます。
また、この種はセイヨウタンポポ同様に、受粉をしなくても自ら種子を生産できる「単為生殖」をします。つまり1個体かえでも子孫を残すことができるのです。


地表面から葉と花茎を出しているため草刈をしても絶えることはありません。
駆除は抜き取りが主になるのでしょう。なんとも厄介です。 by Y

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